ぼーしやJAM工房

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森のスケッチ-6

生きている石のこころ

  ある老人がこんなことをいいました。

 「山へ行く時は石を持って上れ」

 山は少しでも背が高くなりたいから 石を持っていって積み上げてくれば、山の神様が喜ぶのです。

「山の石は小石1つでも持って下っちゃいけないぞ」

 そんな山への気持ちが石に移し変えられ、昔から石に対する気持ちが育てられてきたのでしょう。

 石像であったり、お地蔵さんであったり、そのほかにもいろんな形をした石があります。都会地ではほとんど見かけませんが、山や山里を歩くと、方々に人々の祈りをこめた石があります。いまでは そこにどうして立てられたのかわからない石像も沢山あります。

 太い木の根元に立っていたり、村の堺や道の分れるところにあったりします。

 ある時 道角の大木の下に立っていたお地蔵さんの頭がとれていました。。そんな時は何か暗い気持ちがします。

 ところがその次そこを通ったら、この前はなかったあたまがちゃんとついていました。前よりやさしい顔になったようです。誰かが新しく作ってつけたのでしょう。花もそえてありました。

 石への心は山里の人々の中にいまも生きています。

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