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ウルルおじさんの残した遺産

スキー年令72才
「よし、わしに続け」ウルルはいいました。 その身
のこなしの早いこと。深い雪をけちらし、森の中に
消えてしまいました。
ウルルは白夜の国ノルウェーの古代の神さまです。

かんじきの親分
ノルウェーは北極圏まで続く北の国です。その国の神さまだからスキーは得意中の得意。深い雪もものともせず毎日のように狩に出かけます。その “ウルルさん” の乗っていたスキーは、現代のものよりぐっと巾の広い長さの短いスキーです。かんじき(雪の上を歩く大きな丸い歩行具) を細くしたようなものです。これがスキーの祖先だといわれています。
スキーは北欧のノルウェーやフィンランドからはじまったといわれています。日本に入ってきたのはずっとあとで、一九一一年(明治四四年) のことです。新潟県の高田(現在の上越市) に紹介されました。紹介した人はオーストリアのテオド・ファン・レルヒという軍人でした。ところが驚くなかれその時のスキーは足元は二本の板でしたが、ストックは長い船頭さんの持つ梶棒のような一本の棒でした。これを ”一本杖スキー“ といいます。その頃できたスキー人形はみんなストックが一本です。それから七二年、現在はスキー人口一千万人以上といいます。大変な発展ぶりですね。

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一本杖
いまでいうストックです。「ストックは二本じゃないか」。そうなんだけど日本に初めてスキーが紹介された時は、一本でした。その後何年かしてストック二本のスキーが紹介されました。一本はオーストリア式、二本のはノルウェー式です。昔の一本式は長い杖で、長さは一七〇センチ、直径は三センチもある舟の舵取棒みたいなものです。

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