ぼーしやJAM工房

ぼーしやJAM工房からのご案内です。

斑尾山に腰かけた ”コロボックル“ とは??

小人と巨人
「すごく小さいんだ」
「いやとても大きいんだ」
二人の論争はつきないんです。
「なに、それ‥‥‥」
もう一人が聞きました。
実はこういう話なんです。
それはそれは昔の話です。飯山一帯にコロボックルという種族が住んでいたそうです。コロボックルというのは穴に住む人という意味だそうです。その人たちは冬は山の中腹に穴をあけて住んでいました。このコロボックル人はこびとで、一枚の蕗の葉の下に、五、六百人が入ってしまうというのです。かやを一本運ぶのに五、六十人がかり、草の実で船を作ったというから、こりゃ小さい。
「いやコロボックルは手長明神さまだよ」
その明神さまは巨人で手がすごく長い。斑尾山に腰かけ、腹がへると日本海に手をのばして貝を拾って食べた。貝がらをポイッと捨てたのが東京・大森付近。あの付近の貝塚は明神さまの貝だ。というのだからこりゃ大変な大きさです。
どこやら、”ガリバーの旅行記“ みたいですね。
話はとんで‥‥‥北海道の函館付近の遺跡からつぼやおわんなどの土器や石器が沢山出てきて、これがコロボックルの使ったものだとか。
「これは小人のだ」という人もいます。となると‥‥‥。
話の白黒は別にして、かつて明神さまの腰かけた斑尾にはホテルやペンションが立ち並んでいます。小人と巨人はいないけど、そこにあふれる童話の世界を、斑尾の人たちはいまも持ちつづけ、この山の上に生かしているようです。

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  ”まだら山“

佐保姫の染めそこないやまだら山ーこれは一茶の句です。 “まだら山” とは斑尾山のことです。野尻湖へ来て、湖の東にそびえ立つ斑尾山を見上げながら作ったのでしょう。
春、四月も半ばをすぎると雪もどんどんとけていきます。残雪に山がまだらになります。やがて新緑がもえます。まだら山がいつか斑尾山になったわけです。

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