1980年の創業以来、全てのジャムを手作りしています。
北信濃の自然に育まれた新鮮な果実の味わいをそのままビン詰にする事に心がけました。
果物は決まった農家から直接いただいて、活き活きとした果物をすぐにジャムにしています。
自然を感じるような、一口食べたときにその果実が話し掛けてくるような、
そんな我工房が作るジャムをお楽しみいただければ幸いです。
お中元・お歳暮には、ぼーしやJAM工房JAMセットをご利用下さい。
ジャムの加工も承っております。
お気軽にお問合せ下さい。
ジャムはその果物のシーズンが始まるとでき始めます。
詳しくはお気軽にお問合せください。
ぼーしやJAM工房のジャムは 果物の味と香りを保つためにできるだけ糖度を抑えて、手早く煮上げてあります。
JAMと言えば、高い糖度で煮込み、季節を外れてもなお果物を楽しもうと言う人々の知恵にほかならぬ訳ですから、糖度を低く抑えると言うのは、ある意味で邪道と言えるかも知れません。
結局低糖度のJAMと言うのは、かつての保存食としてのものよりも、より果実の新鮮な味を楽しむとの方向に向かったと言うことなんです。
私達の工房のJAMは主に三つの点について留意しています。
「そのものの味と香り」は、果物の生命線とも云うべきものですから、それぞれの本来のものを維持しようと、少量ずつ浅く手早く煮上げる事を心かけています。
そのため、りんごはスライスした形がそのままシャキシャキと残ったり、プラムはつぶしたままの形になったり、イチゴは粒のままの形(生産者の五明さんの選んだ品種と育て方の特性でもありますが)で、はじめてみる人々に驚かれたりします。
「低糖度」はこの所「健康食品」ブームの中で一つの主張ともなっているようです。
例えば大手ジャムメーカーでも糖度55%で「甘さ控えめ」シリーズを出していますし、「無糖の野菜JAM」を試みる生産者もあるようです。
しかし「ジャムは甘くなくっちゃ!!」という根強い甘さの人気は、人間にとって「甘味料」が「塩」と双極を担う味覚である事の証かも知れません。
あくまでも濃厚な甘味を持つフランスのジャムも確信犯に近いファンが多勢ある所でしょうか。
私達ぼーしやJAM工房は、1980年創設期のルバーブジャムの時より35%から40%の間におちついています。
保存性の弱さを問題に抱えつつも、「果物の味と香り」のために私達のとった選択と云えるでしょうか。
云わば今流行りの安価な労働力を買い漁ってどこまでもゆがんだドーナツを拡げるような「企業努力」に対してささやかながら抵抗すると言う事です。
生産地としての地元との連携の対極にあるものは、冷凍輸入品を使用して生産量の安定と品目の多様化、低価格を目指す形です。
「地元」だから「生産者と直結」で「低価格」だろうというのは逆で、「地元商店街」が「郊外型大型スーパー」の進出で遂には「ゴーストタウン化」というのが見本にある通り、地元の小さな個人的な農家果樹園は云うに及ばず、かなり専門的な果樹園でも、外資や低賃金の労働力の地域から怒涛のように入ってくるものには価格的に太刀打ちできるはずもありません。
という意味での低価格は目指すわけには行かず、価格的には決して安い商品に仕上がっていない事については、利用してくださる方々には申し訳なく思っています。
あくまで「生産者」「生活者」として地元という立脚点を踏まえて、そして時には「物語性のある果物」を求める形で農薬をできるだけ使わず、有機栽培的方法による生産物を使って,安心して口にできるものを作っていく形を選びたいと思っています。