ぼーしやJAM工房

ぼーしやJAM工房からのご案内です。

サトウキビ

ぼーしやJAM工房はサトウキビの砂糖を使っています。実は、砂糖を選ぶにあたっていろいろの砂糖を試してみました。そしていくつかの砂糖会社の工場を訪ねその原材料と製造工程を見せてもらっています。
大手の会社の売っている砂糖はもちろん輸入された砂糖キビです。その会社は南米からの物を扱っていました。
製造はすべて機械化されていて船の中のゴミだらけの生の砂糖キビを最終の白砂糖まで あっちのパイプ、こっちのパイプと通ってぐるぐると機械を回り、一気に最終段階の砂糖まで出来上がるのでした。まあ、見事です。出来上がった白砂糖、またもう一つは、白砂糖と摘出した成分を再配合して三温糖を作っているのです。
 
 結局、オーガニックな食品を扱っている食品問屋に紹介されて、九州で砂糖を作っている会社の九州産の砂糖キビの砂糖を使う事にしました。それは、白砂糖にしておらず、粗糖と言う段階の砂糖です。
砂糖キビはトウモロコシのキビのような形をしています。それを潰して汁を集め、煮込んで砂糖を作るんです。まあ、作り方はほかのシロップ、例えばメイプルシロップなんかも木から汁を集めた後は同じです。その他に、今は白樺の木のシロップとかサボテンのシロップなんて言うのもありますよね。

僕は沖縄の島でサトウキビの畑で働いていたことがあります。だからサトウキビの美味しさを知るチャンスに恵まれたわけです。まあ、きつい仕事でした。サトウキビの収穫作業はあの頃の日本でも1、2を争うきつい仕事だったと聞いています。今はきっと機械化が進んでいるでしょう。
確か1日に1人1トン程のキビを収穫したと覚えています。(間違っているかも?)4人で働いていたので4トンです。刈って、絡み合って育っている砂糖キビを引っ張り出して、20kgから30kgの束にします、それを道まで運んで、トラックが輪をかけて積み込みできるように積み上げるわけです。
1トンを4回から5回動かすのがすべて手作業です。その上もしトラックにウインチが付いていなければ、キビの束をトラックの荷台へ投げ上げるわけです。最初はさほど荷台の上へ投げるのも大変では無いのですが、最後の方はトラックの荷台に摘みあがったキビの上まで投げ上げるのです。いやいやそれは大変です。ギリシャ彫刻のような筋肉を付けた男たちがいっぱいいました。

ああそうだ、僕達は水牛を貸して貰っていたんでした。僕は、水牛と関係が良くて、サトウキビ畑まで水牛は僕を背中に乗せて行ってくれました。水牛はおとなしくて、やさしい動物です。しかし面白いことに人の好き嫌いがあるらしくて、他の人は背中に乗せませんでした。
水牛はやさしい力もち、何100㎏もある砂糖キビを摘んだ荷車を引いてゆきます。傾斜のある畑の坂もフーンフーンと鼻の穴を開いて引きました。とうとう引ききれなくなると、前足を折って肘をつきそしてはって引いて行きます。あの頑張りには、見ていて感動しました。僕たちは走って行って荷車の砂糖キビを投げおろします。“軽くしないと”、“水牛が参ってしまう”と 思ったのですね。
仕事が終わると水牛に水を飲ませます。バケツ一杯の水を彼女は一気に飲んでしまいました。この水牛、名前は確か花子だったと思います。僕は花子さんに仕事の仕方を教わったように思います。

それにしても、ハブがたくさん畑にいました。八重山のハブは沖縄本島にいるハブよりも毒が弱いとは聞いています。それでもかまれれば死なぬまでもたいへんです。それが砂糖キビを刈っているとけっこう出て来るんです。
キビの根元、同じところから何本ものキビがから生え育っています、その根元によくいました。刈り取っている時には使っている山刀とかナタを、ばんばん振り下ろして作業をしています。振り下ろした山刀やナタを途中で止められません、何匹もの蛇を切ってしまいました。こうなるとハブは毒蛇なので怖いですが、それよりかわいそうな事をしてしまったと悔みます。あのトランプのスペードのような頭、あの目、うーん、やっぱりかわいそうな事でした。他の仲間は生きて捕まえたハブは焼酎につけたようです。

もう一つ余談ですが、何セミでしょう?小さなセミです。休んでいる時とか、砂糖キビの葉を鎌の様な物でそぎ落としている時は一か所にいます。その時に耳元にそのセミがとまっていきなり鳴き始めます。
遠くに青い海を眺め、サトウキビの葉が風に揺れてザワワ、ザワワと音を立てている、何か瞑想でもできそうな感じの時に、そのセミは世界がひっくり返ったような音を肩や頭にとまって発し始めるんです。初めての時はみんな叫び声を上げて、走りだしたり、飛び上がったります。そしてちょっとして事態に気がつき怒鳴り始めるんですね。
「このー、セミ‼」
怒鳴った時には、セミはもうどこかに飛んで行ってしまった後でした。

まだまだ沢山の思い出がサトウキビ畑にはあります。そんな思いでもサトウキビの味を良くしているかもしれません。
あの畑でかじったサトウキビの味、あれが僕たちのジャムの味にぴったりだと砂糖会社見学の後に思い当たりました。
圧縮して水分を絞り出し、そこから水分を抜いてできた黒砂糖。そこからさらにごみの様な物をとった程度の粗糖がいまのぼーしやJAM工房の砂糖と決まったのはそんな理由なんです。たくさんの人や動物や虫の絡みがサトウキビの砂糖を作っているんですね

砂糖キビ

イネ科 サトウキビ属
日本語で昔は、甘藷(かんしょ)種子島では“おうぎ”沖縄では“うーじ”とよばれたそうです。(知らなかった)
原産はニューギニア近辺の島で、そこからBC6000年にはインド、東南アジアへと広まったようです

生食 100gあたり
カロリー  350kcal
たんぱく質 1.7g
炭水化物  90.3g
灰分    3.6g
ナトリウム 27㎎
カリウム  1100㎎
カルシウム 240㎎
マグネシウム 31㎎
リン     31㎎
鉄      4.7㎎
亜鉛     0.24㎎
銅      0.24㎎
マンガン   0.93㎎
ビタミン1  0.05㎎
ビタミン2  0.07㎎
ナイアシン  0.8㎎
ナイアシン当量0.8㎎
ビタミン6  0.72㎎
パントテン酸 1.39㎎
単糖当量   93.2g
食物繊維   0g
食塩相当量  0.1g
      

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