ぼーしやJAM工房

ぼーしやJAM工房からのご案内です。

キイチゴ・ラズベリー

7月から8月頃に野尻湖の湖畔でキイチゴが赤くなります。
湖畔のハイキングコースや、工房の近所を散歩している時に道端で野生のキイチゴを見ます。大体は黄色っぽいですよね。見るからに美味しそうです。ちょっと足を止めて手をのばして実をつまみます。とげがあるので気をつけて枝から実をはずします。
「酸っぱい」
まあ、熟していれば中に虫がいる事があります。それは、ご愛敬ですませるとして 高原のハイキングコースは豊かな実りの頃ですね。キイチゴだけでなく他の果実も実っている頃なのです。もちろん村や畑などがある所は所有者がいますからつまんで食べる時はご注意。

山の中にも随分いろいろなキイチゴを見ます。これらは日本の自生種なのでしょうね。例えば花のきれいなベニバナイチゴ(とげが無くて これは日本特産です)
また地面を這っている様にのびているのがクサイチゴ、小さな実がついていてきれいですよね。(中国、朝鮮半島、日本に分布しています)
これはちょっと変わり種です。冬に実が熟すのです、フユイチゴですね。(中国中南部、台湾、日本の本州以西に分布しています)
ほかにも沢山の種類があります。もちろん鳥が運んできた栽培種と言う事もあるでしょうけれど。思い起こしてみると、キイチゴ類はほんとによく見るなじみのあるベリーです。

カナダでも やはりよく見かけます。連れ合いのいとこの家の前の公園にキイチゴが黄色の実を付けていました。
「キイチゴが 実を付けてるね」
「ああ あれはサーモン・ベリーだよ」
「随分いかした名前だね」
「あの小さな流れが見えるかい?あそこにサーモンが帰って来るんだよ。名前はそんなところから ついたんだね」

 信濃町は、ベリーの町です。標高が高い事もあってリンゴなどの果樹には不向きですが、ブルーベリーなどベリ‐類に適しています。
「この町はベリーの町だよ」
「へえー」
「あーそう」
「いろいろのベリーがある町になるよね。そうしたら楽しい町だと思うよ。ブルーベリー、ラズベリー、カーラント。もっとあるね。」
まあ、僕がそう言ってもあまりみんな乗り気ではないようです。
実際、収穫期がブルーベリーと重なるなど、不都合なことも多いですから、老人夫婦二人の農家では無理かもしれません。
もう少し大きく考えれば、良い形もあると思います。
何年か前に信濃町で行われたブルーベリー大会の講演会でそのような将来の姿が話題に上りました。ブルー・ベリーや他のベリーの生産、販売について割と具体的に提案されたのでした。この町にとっては、とてもいい提案でした。必要なものが殆ど整っていたのですが、残念ながらまだ動いてはいません。
まあ、つまり 誰かがやるのを待っていないで“自分でやれっ”てことですかね。

ところでお米を育てて収穫した後には稲ワラが残ります。稲わらっていろいろの形に化けます。これは、言い方が悪いですよね。いろいろの使い勝手が良くて とても重宝するものです。
例えば、ラズベリーなどの作物のうね間などにも草抑えなどにひいたりします。そのままにしておけば、堆肥になってくれますよね。
昔は雪靴になったり、コートになったり、サンダルになったりしていました。草履は今も使っています。
そうそう、屋根になったりもしますね。カヤを屋根に葺く前にカヤの下にワラ束をいれて厚みを出すんです。
隣の佐藤さんの納屋に縄作りをする機械がありました。ワラの縄は農作業には無くてはならないものですね。もちろん“なって”縄作りを今でもする人がいますが、機械があれば下手な僕でも作れるわけです。
そして“ねご”と呼ばれる藁の敷物を佐藤さんはよく使っていました。例えば、お米の乾燥に、最初は田んぼで“ほぞかけ”、刈った稲を束にして竿に下げて乾燥しますよね。それを脱穀した後にまんべんなく適度な乾燥をするためにこの“ねご”を使います。ねごを陽当たりの良い所にひいて、その上でお米のもみをさらに乾燥させるわけです。豆の乾燥にも使っていました。
なかなか優れものです。ビニールのシートと違い水分を吸ってもくれるので乾燥の出来上がりが良いそうでした。
他にも藁はいろいろ使い道がありますね。納豆を作るのにも使われたし、飼料にもなります。

村のお祭りで鳥居にかける8メートルほどのしめ縄を作りました。人が減って今では、祭りを維持しているのが3軒になってしまいました。こうなってからしめ縄作りもたいへんです。作りなれた人がいなくなってしまったのです。
なかなか真っすぐきれいに行きません。太くなったり、力の入れすぎた所はコブになったり。祭りの日はたくさんのお客さんがこの下を通りました。ちょっと汗をかきますよね。

ところで、ジャム屋ってやっぱり捨てる物が少ないんですよ。ジャムのビンも蓋も今はリサイクルできます。回収できたビンはリサイクルに回す物もありますが、きれいなものは殺菌して再利用します。
果物の廃棄分って堆肥化できます。農家から果物はコンテナで来るので空いたらお返しできます。僕が捨てることは無いのです。もちろんプラスチックの袋や発泡スチロールで送っていただく事もあるので 廃棄物が無い事は無いですね。一応これもきれいなら町がリサイクルしてくれますね。

さて、ラズベリーのジャムは多くの人が大好きですよね。沢山作りたいです。残念ながらまだまだ生産量は少しです。

ラズベリー
バラ科 キイチゴ属
いわゆるラズベリーは、ヨーロッパキイチゴ。
原産はヨーロッパ:
日本にも先ほど書いたように自生しています。それらもラズベリーに分類されます。最初の栽培記録は16世紀のイギリスです。

  生食 100g
エネルギー   41kcal
たんぱく質   1.1g
炭水化物    10.2g
カリウム    150㎎
マグネシウム  21㎎
鉄       0.7㎎
銅       12㎎
コトフェーロン 1.6㎎
ビタミンB1  0.02㎎
ビタミンB2  0.04㎎
ビタミンB6  0.07㎎
ナイアシン   0.6㎎
ビタミンC   22㎎
パントテン酸  0.43㎎
脂質      0.1g
灰分     0.4g
ナトリウム  1㎎
カルシウム  22㎎
リン     29㎎
亜鉛     0.4㎎
マンガン   0.5㎎
食物繊維   4.7g
 

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